Vincent Oliver: SilverFast Ai Canon 9950F 版- 結論
Conclusion

私は2ページの SilverFast Ai レビューを行ったにすぎませんが、 Studio 版には非常に便利な機能がいくつかあるのを発見しました。

CanoScan 9950F にはエンドユーザー向けスキャナーにおける究極のものが約束されています。さらにキャノンの広報マンはフィルムスキャナーを中止した事は結果的に良かったと我々に言いました。私はこのスキャナーがレビュー中にフルポテンシャルを発揮できなかったトラブルにも拘わらず、テストして見たいと熱望しました。これは主に ScanGear ソフトの限界が要因となっていました。現在、LSI社は SliverFast のフル Ai バージョンをリリースした所です。 これは CanoScan 9950F に新しい命を吹き込み、我々はフィルムスキャンから抽出された多くのディテールを最終的に見る事ができます。

最初にソフトを起動する時、インターフェースには戸惑うかもしれませんが、すぐに使いこなす事ができます。インターフェースには数多くの機能が搭載されており、ソフトを使用して10日後でも別の機能を見つけてしまう程です。マニュアルは PDF であり、インターフェースの各段階をカバーしています。また、各パレットにムービーチュートリアルが用意され、最高の結果を出せるよう工夫されています。

このソフトの主なウイークポイントは、ホコリ除去フィルターにあります。 これは面倒なプロセスであり、常にベストな結果になるとは限りません。私は何度か トライしてみましたが、Photoshop CS2 でスポットヒーリングブラシを使う方が良い結果になる事が分かりました。LSI社は Epson 4990 や他のスキャナー用デジタル ICE をサポートして、SilverFast の価値をもたらしていますが、 Canon の FARE に対応すべきです。 ピクセルクローンツールは不要であり、多くのユーザーが利用するとは考えにくいものがあります。 NegaFix は優れたスキャンを作り出しますが、メインインターフェース上に 数多くのコントロール類が見受けられるため、不必要なものが重なります。 私はストリップフィルムでのスキャニング時でのオートフレーム機能が欲しいと思いました。 30フレームを毎回定義するのは面倒なものです。一度やってしまえばフレーム設定を保存する事ができます。

私はこのレビューで使った画像の殆どを2度スキャンしました。 一度は SilverFast で、そして再び ScanGear で。 SilverFast のスキャンはどの場合も良好でした。レンズは変わっていないのに奇妙に思えるかもしれませんが、これもソフトウェアの優れたアルゴリズムの利用によって説明できます。各データのビットは最適な結果をもたらすよう処理され、そしてこれがどれくらいの違いになるのかを示してみました。

このソフトを買うべきか?

私は自分のネガ&透過のコレクションを評価しました。価格は高そうに思えるのですが、そう、私はこのソフトを購入する事にします。 SilverFast は12ページに渡って書いたほどの豊富な機能を持っています。 私が今回のレビューで書いたのは Ai と Ai Studio 版だけなのですが、LSI は DC や HDR 版もあります。私はこれらを別のレビューで見てみたいと思います。 詳細ついては https://www.silverfast.com ウェブサイトを参照下さい。

CanoScan 9950F

このスキャナーは毎回キビキビとしたスキャンをみせながら優れたスキャンを作り出しています。私はキャノンがこのスキャナーに SilverFast SE をバンドルしてくれる事を願っています。 IT8 キャリブレーションプロファイルを利用した 9950F からのプリントスキャンは非常に良好で、この組み合わせを今後のプリンターレビューに活用したいと思います。

長所:
  • 良質のツール類
  • ScanGear 以上の品質のスキャンを生成
  • IT8 キャリブレーションは良い
短所:
  • ホコリ除去は Fare / Digital ICE に比べ劣る
  • 価格がやや高い


機能 9/10
使いやすさ 8/10
価値 8/10
レート 9/10


(Source: photo-i, Vincent Oliver)