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スキャナーフォトグラフィー

創作プロセス
マーシャ・チューダー(Marsha Tudor)

書類をコピーしようとして、うっかり手をコピーした偶然から、 コピー機などの装置を使ってボディパーツや3次元オブジェの複製フラット化を試みるようになるのは 必然的です。ウェブはそんなイメージで溢れています。 ランダムなボディパーツのイメージの中には 新しいテクノロジーを駆使したシリアスでアーティスティックな作品が見られます。

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一番目の画像は「スキントーン」を使用して出力したもので、 かなり一般的な写真風ですが、滑らかな柔らかさがあります。
スキャンされた画像は写真のコピー以上の完成品を作成しますが、 そのアイデア(フラットサーフェス)をデジタル化するという点では同じことです。 写真家なら知っている通り、フラットサーフェスとはネガフィルムの表面のことです。 フィルム写真家はアナログからデジタルワールドへ進むか、 再生用にしぶしぶ画像をスキャンします。 私の世界は美術であって、私は写真家というわけではありません、 スキャナー写真に詳しい写真家とは多少違ったアプローチをします。 しかしながら、私が自由な芸術家気取りのアプローチをしても、 いくらかのテクニカルには通じていなければなりません。

スキャナーは小さなフィルムやスライドの拡張用に特別に作られているため、 カメラ以上に高い解像度を持っています。 この偶然こそが、ディテールのロスなしに伝統的写真よりもはるかに大きなサイズに拡張できる ことで直接的なイメージキャプチャーに使う事を可能にしています。 驚異的な解像度がある事はスリリングですが、残念な事に被写界深度は浅いものとなります。 固定された焦点はガラスの真上に向けられ、イメージを照らす光線はガラスを越えて通過しません。 減少した焦点により、ガラスのすぐ上は光が落ちます。 これら両極端の中で不安はありますが、スキャナーフォトグラフィー創作の やりがいがあります。 もちろん、半分娯楽のように思えます。他の多くのデジタル処理のように、 始めは簡単でも、マスターするには努力しなければなりません。 最初にスキャンがうまくいけば、 移っていく光線に魅力を感じずにはいられません。
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この2番目の画像は「HDR」セッティングを使って出力したもので、 画像はまったく違った感じを与えるミステリアスな雰囲気に変化しています。
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最後の画像で同じ植物をスキャンしていますが、透過(ポジ)オプションの「スタンダード」セッティングを使って 洗練された光を見せています。
私は現在、EPSON 4990(GT-X800)から、 6400 dpi 解像度をもつ、EPSON Perfection V750(GTX970)に替えて使用しています。 新しいスキャナーと共に、私は SilverFast を使い始めています。 既に私は新たな可能性を見つけ、今後系統的に 調べる予定です。 このサイトは最初の出力サンプルです。

はっきりしているのは、SilverFast は画像のデータを取り込むことの卓越したコントロールと 広い表現レンジを可能にしてくれるという事です。 この段階では、私は当面プリセット類を使いますが。 その可能性のコントロールとコツをマスターしたら、 さらなる実験のセッティングをするつもりです。 この冒険にワクワクしています。

画像データを取り込んだ次の作業は、 露出の長さと、多くの場合、フタが開いたままという事実による、 ある種、避けられないホコリの粒子を除去することです。 植物素材のひび割れなども除去されます。 それは時間を要するプロセスですが、その結果は努力に見合うものです。 ここにブーゲンビリアの包葉のデータがあります。 細かい部分にひび割れが確認できます。

編集された画像が出来上がりましたが、 画像のできは、満足いくものではありません。 画像がそのままでパーフェクトなものもあれば、 Photoshopで手を加えたいものもあります。 私は植物素材に強く惹きつけられますが、 作業中に、抽象的な完成品を求める事があります。 この画像は特に生地的におもしろいもので、それを 葉脈構造にフォーカスするかたちで使ってみたかったのです。
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Gnomons Moon

tudor06_small Gnomons Sun
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左の画像には、数学的コンセプトが用いられています。 Gnomons(日時計の意)は同じ形状の複製(部分)で構成された抽象的形状です。 長方形を例にとると、それを倍にでき、それらを2つを結合したものを倍にできます。 次にそれらを結合したものを倍に、と続いていきます。




pdf_25x25 Here you can find a tutorial PDF by Marsha Tudor, which explains the use of the different SilverFast Auto Adjust Presets in the field of artistic scanner photography: Basic Scanner Photography Using SilverFast Presets


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