Vincent Oliver: SilverFast Ai & Canon 9950F - スキャン
スキャン

そう、私はキャノンの ScanGear ソフトで苦労したので、もう戻る事はありません。 いくつかの 9950F 用のソフトを入れ込んでスキャナーを始動、パフォーマンスは改善されていますが、自分の目で確かめて下さい。 ScanGear と SilverFast のスキャンを並べて掲載していますので、ご自分で判断する事ができます。
guards

SilverFast スキャン ScanGear スキャン
guardSF guardsCS
guard2SF guard2CS


ここで近づいて見ると、ふち飾り(上着の白い部分)は頑丈なマーカーペンで書かれたように見えます。 SilverFast スキャンを眺めると、Scangear にあるコントラストがないにも拘わらず、グラデーションに微妙なトーンに見受けられます。あご紐のハイライトのディテールの溝のある白いストラップを眺めてみます。

下の写真へ進むと、SilverFast では金色のカフスはディテールがよく出ており、Scangear のスキャンはふちで白色のハロが見受けられます。ScanGear の手の部分では殆ど跳んでしまってます。そう、ScanGear はコントラストが大きくなってしまっています。
boats

bay1SF bay1CS
bay3SF Bay3CS

上のペア画像(店のサイン)のディテールを見てみると、白い塗装(特に窓のあたり)がなくなっています。下のペア画像の配水管の白いハロをご覧下さい。下の画像に行きます。 SilverFast スキャンの方の水上の細部を見てみます。ボート名の自体はくっきりとしています。 白の安全ベルト付近の細部を観察して下さい。
HydraSF HydraCS
H1SF H1CS
h2SF hsCS
H3SF H3CS

SilverFast の方の木々には多くのディテールが見受けられ、風車の羽根も ScanGear スキャンよりもよりシャープです。 次の画像では、 SilverFast がいかにシャドウエリアでハイライトディテールを損なわず、多くのディテールを拾えるかを示しています。下画像の ANNA という文字では説明不要でしょう。 SilverFast ではカラーが薄まることなくディテールを保っています。

港の風景写真では同じ解像度でスキャンされ、両方共にスキャンソフト内部から シャープニングを適用しています。私は SilverFast のシャープニングをオート設定にしたままなので、スキャンをしているのと同じようなものです。 ウェブ用 JPEG 圧縮により、フル品質をチェックできない事を考慮しても - SilverFast スキャンは ScanGear スキャン以上の出来栄えを残しました。

シャープニングソフトウェアで効果があるかを確かめるため、私は以下の写真を USM なしでスキャンし、 Photoshop CS2 内で同じ量のスマートシャープニングを適用しました。 これらの写真はかなり微妙ですが、近づいてみると、小さな改善がみられます。 馬の上のダークブルーの尻尾をチェックして下さい。
SilverFast スキャン ScanGear スキャン
queenSMARTUSM_SF queenSMARTUSM_CS
rh1SF rh1CS
rh2SF rh2CS
rh4SF rh4CS

SilverFast 内部で何が行われているかはわかりませんが、スキャンの度に見事なスキャンを作り出しています。 私はシャープネス改善の多くは USM の実装に帰するものと考えます。 Photoshop USM のスキャンは多少なりとも同じですが、SilverFast はシャドウとハイライト両面において、 より多くのディテールを引き出しています。

(Source: photo-i, Vincent Oliver)